海外でシングルマザー!子どもの出国許可を持つ私が帰国しない理由
こんにちは。海外で国際結婚をして、現在シングルマザーをしてます。国際離婚の子どもの連れ去りは、元夫の許可が必要ですが、この度ようやくゲットすることができました。
一時は日本で子育てをすることを考えていましたが、現地に残ってシングルマザーをすることにしました。
今回は、なぜ私が海外でシングルマザーをしようと決意した理由について紹介します。
私が現地に残ることを決めた理由
実は年末年始に日本に帰国しました。久々の居心地のよい日本に、私は未練タラタラ。
このまま日本で暮らそうか、かなり悩みましたが、結局チリでシングルマザーをすることを選びました。
私の母親が出戻りに前向きでなかった
日本でシングルマザーは、両親のサポートが必要なことも出てきます。それとなく両親に出戻りが可能か聞きました。
父は最初から、大賛成!!大歓迎!!という感じだったのですが、一方の母はそんな感じではありませんでした。
「親なら子どもの窮地を助けるもの」と思いがちですが、甘かった…(泣)
私が日本で働くとすれば、残業や夜勤のあるフルタイムのお仕事なので、両親のサポートが必要になることがあります。
子どものお迎えや家事など、親に頼ってしまうことも多くなるでしょう。
もちろん、母はそういったことはサポートはしてくれるはずですが、他の面で自信がない様子でした。
孫の面倒をみるのは、やる気があっても難しいもの。
子どもが巣立った両親には、すでに生活のリズムが出来上がっています。
私的には、私が実家に戻ることで、
跡取りや介護、お金の問題も解決するんじゃないかな…と思ったんですけどね。
現地で育てれば子どもの時間が増える
現地でシングルマザーをする大きなメリットといえるのが、子どもが好きな時に父親に会えることです。
私は子どもの成長には、両親の存在が欠かせないと思っています。
もう1つのメリットが、私自身が子どもとの時間を多く持てることです。私は海外では、翻訳などの在宅ワークで生計を立てています。
いわゆるフリーランスで、毎日決まった時間に会社に行くのではなく、フレキシブルな働き方をしています。
シングルマザーがフリーランスとして働くメリットは、
子どもの面倒はすべて自分でできることです。
海外でシングルマザーとなると、頼れる人が少ないので、基本的に子ども世話は自分でしなければいけません。
こちらの国でも日本と同じように、月1でPTAはあるし、日によっては下校時間が早い日もあります。
さらに、先生のストライキで学校が突然休みになることも。
もし、私が会社勤めのシングルマザーだったら、こういうちょっとした変化にも対応することはできなかったでしょう。
一方、フリーランスとして働けば、自分で時間を作り出すことができるので、頼れる人がいなくても、十分一人でやっていけます。
実際、現地では小学校の宿題やテストが多く、日本で働きながらシングルマザーをしていたら、とてもじゃないけど、対応できなかったなと思います。
ぶっちゃけ、私のフリーランスの収入は、日本で会社員として働いたときよりも少ないです。
ただ、チリで暮らすには十分な金額。
私だけでなく多くの親にとって、子育ては限りあるもの。
今は、子育てを優先して、母親業をめいっぱい楽しみます!
チリで育てた方が子どもの良さが生かされると思った
日本に帰国したときに、軽くカルチャーショックを受けたのが、子どもを公園に連れて行ったときのことです。
日本では子ども同士が集まっていても、各自が一人で遊んでいるだけ。(まぁ、私もそんなタイプですけどね…)
こちらの国では、子ども同士が集まると、年齢や性別に関係なく、鬼ごっこなどみんなで遊びます。
私の子どもは社交的ですぐに友達ができるタイプですが、
日本では周りの空気を察してか、あまり打ち解けようとはしていませんでした。
私自身が日本の子どもにニッコリしても、表情ひとつ変えることはありません。
もちろん、日本では不審者が出ることもあるので、他人を警戒することを教え込まれているのかもしれません。
ただ、日本での体験を通して、チリで育てた方が、私の子どもの持ち前の明るさ朗らかさが生かされると思いました。
チリの未来にかけてみた
日本とチリを比べれば、やはり日本の教育の方が素晴らしいと思います。
たとえば、一度、チリの高校生の数学の教科書を見たのですが、かなり入門的な内容でびっくりしたことも。
給付型の奨学金をもらっている大学生でさえ(いわゆる成績優秀な子)、日本の中学生が知っているような英単語を知らなかったり…などなど。
教育は日本の方が素晴らしい…
チリの最低賃金は4万程度なので、娘も日本で働いた方がお金も稼げるでしょう。
でもだからと言って、日本に明るい未来があるかと言えば、そうでもなさそうだなぁ…と感じています。
今の日本って、大学を出て会社に勤めていても、
給料が低くて生活がやっと…という人も多そうです。
そして、毎年税金も高くなっています。
結婚して子どもを産みたくても、なかなか産めない。
年金も危うい…
もし、娘が日本で育って大人になったとき、
果たして幸せな未来が待っているのか…?と思いました。
もちろん、日本は清潔で物がたくさんあって、人々も親切です。
ただ、チリ人は日本よりも貧しい生活ではあるけれど、
当たり前に子どもを産み育て、心から笑っている人が多い気がしました。
果たして、子どもの意見は…?
日本で住むか、チリで住むかを決めるにあたって、
やっぱり一番大切なのが子どもの意見。
離婚するかもしれないかは、大人の都合なので、せめて育つ環境くらいは意見を聞いてあげないとです。
現在私の子どもは6歳。
日本への永住許可をもらう前から、
何回か聞いたことがあるのですが、5歳のときは、
「ママと一緒に日本に住む。けど、1カ月したらパパに会いたい」と日本に住む意味をまだ十分に理解していない様子でした。
現在は、それなりに自分の意思を理解して伝えられるようになりました。
私の子どもの意見がこちら↓
・日本とチリの家族が好き。パパも大好きだから、ママとパパの2人に会いたい。チリで暮らすのは大変でも、頑張ってほしい。
・本当にダメだったら、ママと一緒に日本へ行く。
というもの。
だよねー。
これが、私の娘に限らず、離婚する夫婦の子どもの意見ではないかしら。
昔から娘はパパっ子でしたもん。
そんなこんなで、一時はかなり帰国を迷ったものの、
筆者は、海外でシングルマザーをする決意をしました。
腹を決めた女は強いんだぞ!!