チリだけで使われるスペイン語の文法ー知っていて損はなし!
チリに滞在予定のある人の中には、スペイン語を勉強している人もいるのではないでしょうか?
チリに住んでいると気づくのが、独特の文法の使い方があることです。この記事では、チリにいるのなら知っておきたい、スペイン語の文法について紹介します。
チリ独特のスペイン語の文法がある
日本の標準語のテキストで勉強した外国人が、独特の言い回しのある東北や大阪へ行くと理解できないようなものです。
以降では、チリでみられるスペイン語の文法について紹介します。
語尾につくpo(ぽ)
チリ人のスペイン語を聞いていると、語尾に「ポ」と添えているのを気づく人もいるでしょう。「po」はチリ独特の表現で、強調するときに使います。
≪例≫
Si. (はい、そうです。)
Sipo.(そうです!そうだよ!)
私も最初にチリに来た時は、みんな鳩のように「ポッポッ」言ってるに気付き、くすっとしてしまいました。
本来は、「pues(プエス)」を使うので、きちんとしたスペイン語を使いたい人は、こちらを使ってみてください。
名詞のあとに付く「ito(イト)」
「po」にならんでよく使われるのが「ito」です。「ito 」はもともと人物の名前のあとにつけるもので、「○○ちゃん」という意味になります。
チリでは、謙遜の意味を込めて、名前以外の名詞でも「ito」をつけることがあります。
≪例≫
Quieres tea? (お茶が欲しいですか?)
Quieres tecito?(お茶が欲しいですか?)
チリに着た当初は、自分の知っている単語にも「ito」がつくため、知らない言葉に聞こえ、少し混乱しました。
以下の言葉はよく「ito」がつきます。
・pan → pancito (パン)
・agua → aguita (水)
動詞活用にで使われる「ai」
スペイン語は、一人称、二人称、三人称によって、動詞の語尾が変化します。
≪例≫ ir(行く)
・yo(私) voy
・tu(あなた) vas
・el (彼)/ ella(彼女) va
・ellos(彼ら) van
・vos(あなた達) vais
一般的に、南米のスペイン語は、二人称の複数形は使われず、単数形を使っています。
一方で、チリでは二人称の複数形を、ごく親しい間柄で使うこともあります。
≪例≫
・Como esta? (元気ですか?)
・Como estais? (元気?)
※チリでは、最後の「s」を発音しないことが多く、
「コモエスタイ」と言われることが多いです。
ちなみに、筆者はチリに着たばかりの頃、よく分かりもせずに、上司に「コモエスタイ?」と挨拶して、びっくりされたことがあります(汗)
まとめ
チリ独自で使われているスペイン語文法は、一度知ればあとはカンタンです。日常生活のコミュニケーションを円滑にしていきましょう。