チリのパンの種類ー日本とはちょっと違う?
お米が主食の日本ですが、日常生活の中でパンを食べたい人もいるのではないでしょうか?チリの食生活で欠かせないが、パンです。この記事では、チリのパン事情について紹介します。
チリのパンの消費量は世界2位!
出典:トースト研究所
朝・昼・夕とチリの食事で欠かせないのが、パンです。なんと、チリのパンの消費量は世界1位のドイツに次いで、2位という統計があります。日常生活においても、チリ人のパンに対するこだわりが見られます。
チリは肥満が多い国ですが、パンの食べ過ぎが要因の1つと言っても、過言ではありません。
チリではパンの購入は毎日
チリでは、パン屋やスーパーでパンを購入しますが、売られているパンは保存料があまり入っていません。そのため、半日も経てばパンは固くなってしまいます。
チリ人がパンを購入するのは、夕方時から5時くらい。翌日の朝食分のパンも購入します。6時を回ると、パンは売れ切り状態になり、「パン難民」になってしまうことも。
特に、祝日によっては、スーパーやパン屋が開いていないため、パン難民がちらほらみられます。
チリ人は器用ですから、パンを購入できなかったときは、手作りパンの揚げパンを作ります。
古くなったパンは捨てる
古くなったパンは、「pan anejo」といい、捨てたり、野良犬に投げるのが習慣です。チリ人は、固いパンを決して食べません。私はというと、日本の「もったいない精神」があるので、パン粉用に冷凍しています^^
ふだんの生活も、パンを毎日買い探すのは地味に大変です。2~3日分をまとめて購入して、冷凍しています。冷凍後は自然解凍で当日のようなパンが食べれるので便利ですよ。
チリの人気のパンはコレ!
パンに強いこだわりのあるチリ人ですが、「さぞかしパンが美味しいのだろう」と思う人もいるでしょう。日本人であれば、その期待は裏切らてしまうかもしれません…。
チリの主なパンは、以下の2つになります。スーパーやパン屋でよく購入される大人気のパンです。
Hallulla(アジュジャ)
チリの代表的なパンと言えばこちらの丸い形のパン。日本のパンのようにふんわりしておらず、ややどっしりしています。
Maraqueta(マラケタ)
形は異なりますが、フランスパンです。小麦粉に塩、酵母とシンプルな組み合わせで、外側はカリッ、中はふんわりしてるのが特徴です。4つに分かれており、2つ分が1食分になります。
ちなみに、最近では世界のオーガニック志向を受けて、全粒子粉を使った茶色バージョンのアジュジャやマラケタも売っています。
まだまだある!チリのパン
アジュジャやマラケタ以外にも、チリのパンのバリエーションはもう少しあります。味は…似たり寄ったりという感じです。
Tortilla(トルティージャ)
一般的に、トルティージャはトウモロコシ粉のパンのことをいいますが、チリでは重曹入りのパンをいいます。
色が茶色っぽくになり、独特の風味があるのが特徴です。毎日食べるわけではないものの、チリ人が大好きなパンのひとつ。
pan amasado(パンアマサード)
手ごねパンのことで、パン屋で売っていることも。パンアマサードは、シンプルにマーガリン(※チリではバターともいう)で食べるのがチリ流。
地方の田舎に行くと、節約のために毎日パンアマサードを作っている家庭も少なくありません。おもてなしで食べさせてくれることも。
Churasca(チュラスカ)
街中の出店で購入できる、平たいパンです。平べったい形なので火が通りやすく、焼き網で焼かれています。
鶏肉のマヨ和え、豚ハムなどをはさんだりして売られています。
Sopaipilla(ソパイピージャ)
カボチャ生地の揚げパンです。チリの冬の定番の食べ物でもあります。街中の出店で売られていることも多く、小腹を満たすために購入する人も。
ケチャップ、マヨネーズ、マスタードを好みにトッピングできます。お店によっては、トマトとコリアンダーを合えた「pebre(ぺブレ)」が用意されていることもあります。
日本風のパンが食べたいときは?
チリのパンが口に合わず、日本のパンが恋しい人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、以下のパンを買うことです。
袋入りの食パン
チリの食パンは日本のものよりもやや小さめ。3枚分が、日本の食パン1枚に相当します。袋入り食パンは甘い味付けがされており、好まないチリ人も多くいます。
Berlin(ベルリン)
日本の菓子パンのようなものが食べたい人におすすめです。ほんのり甘い卵生地のパンに、カスタードが入っています。
カスタードは少なめのことが多い気がします(材料費削減のため?)。
チリ人のダイエット中のパンの食べ方
チリ人のなかには、パンの中身をくり抜いて外側の部分だけ食べる人がいます。主に、ダイエット中の女性が食べ方で、なんでも「イースト部分は太るから」だそう。中には、中身をくり抜いて、マラケタを丸ごと食べている人も。
「パン1食分食べた方が、満足感が高いんじゃ…」と内心思いました。日本に回転寿司で、ご飯を残す方法に似ています。
まとめ
以上、チリのパン事情を紹介しました。
随時写真を追加していきます!